| 第4章 ワインの味と香りに関係する要素 | |||||||||||||||||||
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ブルゴーニュ地方ヴォーヌロマネ村の特級畑を望む 1990年、最高のビンテージの収穫を1週間後に控えた 有名なロマネコンティは、中央左側のほんの一握りの場所 コート・ド・ボーヌは収穫が開始された |
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ただし、長期熟成型のボルドーやブルゴーニュの高級ワインというと、良いビンテージではありそうですが、2000年ボルドーや1999年ブルゴーニュのように最高か?といえばそう簡単に話が解決しません。 僕がフランスにいた89-90年もよく滞在時に、特に夏の暑かったボルドー1989年のビンテージをどう見るか、ということが専門家の間で議論されていたことを思い出します。 |
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(c) Hanami Saito |
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(c) Hanami Saito |

先日、2000年の5大シャトー(ボルドー)を確認する試飲会と1959年のミュジニー(ブルゴーニュ)を試飲する幸運に恵まれました。2つとも最高のビンテージといわれています。
その時に強く感じたことは、果実の完熟感もさることながら、何よりも非常に上品な酸のキャラクターが特徴的でした。
未熟果の酸は薄っぺらく、舌をつくような感覚がありますが、上品な酸は味覚を刺激し、味や香りの余韻をとても永く保持します。
マルゴーやラフィット2000年の驚異的な余韻の持続度は感動的でした。
そういえば先日ニュージーで活躍している、日本が誇るワイン醸造コンサルタント楠田浩之さんが、なぜ世界の専門家がニュージーランドのワインに注目を始めたのか?という話をしてくれました。
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(c) Hiromi Ooka |
トピックス(よりマニアックな内容) |
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| 1963年 平凡な年 |
気象条件 正常な春、5月の終わりにまで元気な発芽は続いた。 6月は熱くて,湿度が高かった。 6月18日に開花。暑い雨模様の天気は7月と8月を通して続いた。 しかしながら,8月はそれほど暑くなく、より雨が多かった。 8月9日から大雨、ぶどうは、過大な水分を吸収した。 乾燥した9月を必要としたが、残念ながら最初の2週間の間、毎日雨が降った。これらの条件のもとでは,腐敗は急速に広まった。 後半の2週間も何も解決しなかった。 雨が降り続き、腐敗は広まるようになった。 その後、雨があがった10月10-23日から収穫が始まった。ほとんどわずかに選択された良質のぶどうを除くと、残りは厳しい物だった。 ビンテージ特質とテイスティング・コメント ぶどう液は赤よりも茶色だった。ワインは非常に期待はずれで、年を経て成熟する物ではなかった。 飲み頃とサーヴィス方法 ワインはすでにその最高の状態を経過した。しかし、まだ興味深さがある。 少なくとも半日垂直なボトルを保って、ボトルの下部に澱を沈殿させなさい。次に,これらの澱を取り除くためにゆっくりデカンターにワインを注ぎ、すぐに提供する。 |
| 1967年 平均的な年 |
気象条件 温和な湿気の多い冬の後に、発芽は3月18日から始めた。 4月は数回の朝の霜がありとても涼しかった。 5月は第2週目の暖かくて、湿っていた週は別として非常に変わりやすく、全般に涼しかった。 6月の前半はすばらしかったが,後半は変わりやすい気候だった。 7月は素晴らしく、非常に暑く非常に乾燥していて、ぶどうの実は22日に成熟し始めた。 8月の前半かなりの量の雨を降らしたにもかかわらず,第2週のときにもちなおし、後半はよく暑くなった。 9月の最初の3週間は雨が降っていた。 収穫は9月26日から10月15日まで行い、 少量の雨は別として天気が好都合だった。 ぶどう液はよく着色されていて、糖分が豊かで適正な低めの酸を持っていた。 発酵の後に,できあがったワインは、平均したボディーを持ち、フルーティーで良い長期熟成の可能性を示した。 ビンテージ特質と、テイスティングコメント 熟成をわずかに示す色。 ヒマラヤ杉、キャラメルおよび石油系香料の香り。 良い集中力があり、非常に円満で、豊かな味わい。 まろやかで熟しているタンニンと甘いフィニッシュ。非常にバランスが良い。 このビンテージで驚異的なワイン。 飲み頃とサーヴィス方法 ワインは、現在が最高の状態に達してる。2010年以前に飲まれるべきである。 半日間少なくとも垂直にボトルを保って下部に澱を沈殿させなさい。 次に、これらの沈殿物を取り除くためにゆっくりデキャンテイングして下さい。 空気に触れさせるために30分前からデカンターに入れるべきでしょう。 |
| 1986年 偉大な年 |
気象条件 冬は雨が多くかなり温和だった。春の始まりは遅く、4月14日に発芽が始まった。5月はとても暑い毎日が続いた。6月16日に開花がはじまり、天候は良く、充分な量の収穫が予想された。夏は素晴らしく、とても乾燥していた。ぶどうの実は美しいほどに成長した。この年の素晴らしいぶどうの実の成長は、ラトゥールの歴史の中でも初めてのことだった。ぶどうの栄養分の集中力を増すために、7月に摘房が行われた。9月のはじめは良かったが、月の中頃に果実を膨らませる63mmの降雨があり、これにより灰色に腐敗した果実が出来た。幸いに月末に再び太陽が戻り、暑くなって危機を脱し果実は成熟を加速させた。収穫は暑い日差しの中、9月30日から10月16日まで行われた。 ビンテージ特質とテイスティングコメント ワインは、偉大な年のラトゥールに特徴的な際だった集中とタンニンを持っている。 豊かで、フルーティーでミント系のアロマを持つスパイシーなワインに仕上がった。とても長い味わいと、深く濃く力強い構造を持つ。しかしタンニンの構造が未だ少し堅く、丸くソフトな味わいになるのにもう少し時間が必要である。(試飲:1997年7月) 飲み頃とサーヴィス方法 シャトーラトゥール 2005年から2030年にかけて もし2005年より前に飲むのならば、2時間前のデカンターで空気に触れさせること(デキャンタージュ)が必要。 レ・フォールド・ラトゥ−ル 2000年から2015年にかけて もし2000年より前に飲むのならば、1時間前のデカンターでと空気に触れさせること(デキャンタージュ)が必要。 |
| 1989年 偉大な年 |
気象条件 3月27日にMerlotが発芽を始める。収穫まで気象条件は葡萄園に理想的だった。5月30日にひどく芽を傷つけた乱暴な降ひょうを除いて、早くも開花は5月29日に始まった。このとき、収穫が9月15日頃に始まると予想した。 しかしずば抜けていて、非常に乾いた夏は成熟の過程を早くした。 老樹ではふさが7月の始めに薄くなった。干ばつが心配されたが若い樹がよく熟成した。 熟す速度ははやくなり、収穫が期待されるより早く始まった。 収穫はMerlotから始まり8月31日開始、これは1893以来の最速の収穫である! 9月21日に終わった収穫は全般に完全な気象条件の下でおこなわれた。 ビンテージ特質とテイスティングコメント シャトーラトゥール: 色が濃く、コンフィの芳香につつまれる。ほとんどエキゾティックなすばらしさ。集中力があり、非常に豊か。ワインは未だとても若く野性味にあふれる。(試飲:1997年7月) 飲み頃とサーヴィス方法 シャトーラトゥール |
| 1990年 歴史的に最高な年 |
気象条件
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| 1996年 特別に偉大な年 (1997年樽熟中を試飲) |
気象条件 最初の発芽は温和で湿気の多い冬の後に3月23日にMerlotから現れて,4月2日にCabernet
Sauvignonにも始まった。 5月の最初の3週間は涼しかった。
しかしながら、暑さの突発が23日にあって、草木は文字通り爆発したように成長した。
開花は平年より早く5月18日から始まった。そして10日以内で花は終わった。
残念ながら成長のこの早さは花にとって良くなく、Merlotの古樹で花粉の受粉不良が現れた。 ワインの第一印象: ワインが発酵槽から出たときは初めに,1995年のものと較べると、豊かさにおいて少し難しいように思えた。しかし、マロラクティック発酵と樽熟成による数カ月後に、その構成の集中力は誘惑的であり、豊かな魅力を呈した。 ワインが長期熟成のための厳しい条件を満たしているようである。非常に構造化された組立でなめらかで豊かなワインに育っている。(1997年樽熟中を試飲) |